バイクボックスには、店主も唸るほどのコレクター、マニアのお客様がいます。ここでは、長野県のバイクボックスで整備やメンテナンスを実施した、ヴィンテージバイクやクラシックバイクをご紹介いたします。
車種名:ホンダ モトラ 50
ホンダモトラ50は、発売当初は不人気でしたが、後に人気の出た車輌です。
整備では、まず外装パーツを外して、傷み具合の点検を行いました。長年使い込まれた車輌だったため、キャブレターには強烈な汚れが付着し、ホイールやタンクに至っては腐食して穴が空いている部分もありました。当店では、これらを一つひとつ丁寧にバラして汚れやサビを取り除き、穴が開いたホールは交換部品がなかったため、溶接で穴を塞ぎました。整備完了後は、エンジンも一発始動。安心して乗れるようになりました。
車種名:1980年型 SUZUKI GN400
SR400の人気に便乗して発売したものの、さっぱり売れなかったGN400。しかし、その分オリジナルを保った車は少数で、今では貴重な存在となっています。点検してみると、エアーフィルターが崩れた状態で、交換が必要なパーツが何点もありました。そこで、メーカーの部品課に問い合わせると、すべてパーツの在庫有りとのことで、安心して整備に取りかかることができました。
当店では、クラシックバイク、ヴィンテージバイクを仕入れた際は、状態をチェックし、交換が必要な部品やメンテナンスが必要な箇所はすべて万全の状態に整備してからお客様へ販売しています。
車種名:1984年型カワサキ GPZ400F
車検が切れてから、約1年半動かしていなかった車輌の修理を行いました。年式の割にコンディションは良さそうでしたが、分解・点検を始めるとキャブレターやフロントフォークはかなり傷んでおり、また燃料タンクは塗装の剥げや凹みがあり各所にメンテナンスが必要な状態でした。さらに、交換が必要な部品も生産中止とのこと。それでもなんとかしようと、インナーパイプはメッキ再生、タンクはサビ落としと再塗装後ワンオフ製作したデカールの貼り付けなどを行いました。
車種名:ホンダ・S800
バイク屋なのに4輪も捨てがたいということで1967年型のホンダS800を店内にディスプレイしています。ホンダ・S500、ホンダ・S600に引き続き、Sシリーズの第3弾として1966年1月から1970年5月の間に生産され、それまでと同様に京浜精機製作所製の4連CVキャブレターと、等長エキゾーストマニホールドを装備しています。
ブレーキとクラッチのマスターシリンダーのオーバーホールを皮切りに、燃料タンクの錆取り穴埋め修理、キャブレター&燃料系統のオーバーホールを行い、細かな調整・セッティングを行い軽快なエンジン音を取り戻しました。こちらは非売品ですので、ぜひお気軽に見学にお越しください。